広島熊野学園長 髙橋梢

心と体のためのヨガ

会社の同僚に誘われてヨガを始めたころ、私は元気な二十代でした。仕事だけでなく自宅でもパソコンに向かう毎日で、自分の体のことなど考えることなく生活していました。ヨガ教室では自分の親世代の方が軽々とアーチのポーズをされていることにビックリして、自宅の鏡で見た自分のポーズはアーチではなくベンチのようだったことが今では懐かしく思えます。 結婚を機に地元を離れたのですが、まったく知り合いのいない状況だったのでヨガ教室で生徒さんと会えることが嬉しくて仕方ありませんでした。フルタイムで仕事をして、家事をこなしてからのヨガ教室は、私にとってのストレス発散の時間だったのかも知れません。 トレーナー仲間から「教室には自分に似た生徒さんが集まるらしいよ」と言われていたのですが、その言葉の通り自分の教室に通われる生徒さんは自由人ばかりで、これこそ波長の法則!と実感しています。ほぐしの時には「地味にきつい…」と途中でやめてしまう人、ポーズができなければ「手と短いから」「足が短いから」と言い張る人、よくよく考えると昔の自分もそうだったな…と思いつつ笑いながら指導しています。研修会で学んだことを教室で伝えると意表をついた質問も出てくることも多く、質問について自分なりに調べる時間も増えました。 これからも国際ヨガ協会と生徒さんに指導者として育てていただきながら、体だけでなく心も軽くなるヨガをしていきたいと思います。     感謝合掌

インナームーブ222号より