東京西支部 三鷹学園 学園長 滑千栄子
15年ほど前でしょうか。急性肝炎の病み上りで体力に自信を無くし、何か身体を動かしたいと思っていた時に、目に飛び込んできたのは、とあるスーパーの掲示板に貼ってあるヨガ教室生徒募集のお知らせでした。以前よりヨガには興味があったので、「これだ!!」とビビッと感じるものがあり即入会させて頂きました。その頃は子供が小さかったので、やむを得ず連れていかねばならない事も。その時の星先生のやさしいお心遣いが無ければ今の私はなかったかも知れません。 さて、私が日頃心がけている事は、初めからダメと決めつけず、又限界を作らずチャレンジしてみる事、加えて意識を持ってやる事、そして力を抜く事です。今脱力する事の難しさを痛感しています。私の教室には人生の先輩方が大勢いらっしゃいますが、その真剣なまなざしや一生懸命アサナに取り組む姿勢に圧倒されつつ、逆に大きなパワーを頂いております。少々難しいポーズも回を重ねる度に皆さんが出来る様になっていくのを目のあたりにして、つくづく「続ける」という事はすばらしいと感じております。困難に思える事も、強い思いがあれば願いや希望は必ず叶うというのが私の信念です。人生は全てにおいて人とではなく自分との戦いと思います。ヨガで身体を動かす気持ち良さの中で、自分と対話しながら自分を見つめてほしいと、未熟な私ではありますが、少しでも多くの方にこの思いを伝えられたらと思います。 「成せば成る、成さねばならぬ何事も。」
インナームーブ99号より
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