花北学園 学園長 佐々木孝子

私の将来の夢は、ヨガの先生になることでした。まだ中学生の頃、第一次ヨガブームであったと思います。体の柔らかかった私は、テレビ等で見てグニャグニャ動くことだけがヨガなのだと思っていました。でも、社会人となり越後先生の教室に通い出して徐々に、単に形だけではなく、もっと奥深く神秘的なものだということが分かったのです。 ヨガを始めて丸21年になりました。長かったと感じています。特に、青春時代はヨガから始まった感じです。大切な肉親を失くしたりしてすごく悲しい時代でもありましたが、新しい家族を得ることのできた時代でもありました。結婚後何年間は主人・子供・義父母・義祖父母の4世代同居で、ひとりっ子で不器用な私は、何かと家族と噛み合わず辛くて何度も泣きました。でもそれは、私にとって必要な経験だったのだと、中年になった今は納得してそれなりに倖せなのかな、と思える様になりました。こういう自分になれたのも、師匠である越後先生の愛ある御助言とヨガのお陰、家族のお陰だと思います。 また、昨年取得した健康運動実践指導者の資格を持って、町の転倒予防教室の講師も勤めています。そこでは、60代から80代後半の人生の大先輩ばかりの御指導で、また別に教えられる事も多いです。こちらとヨガを通して、元気に明るくなっていく生徒さんから逆に大きなエネルギーを頂き、自分が成長している気もします。私に新しい可能性を与えてくれた資格で、本当に有難いです。 先代会長のお言葉である“指導とは、自ら行ずることである”を実践し、一人でも多くの方にサークルや教室に来て元気に健康になって頂ける様に頑張ります。

インナームーブ73号より