長野伊那学園 戸田哲夫
五十九才、定年間際、勤務中に突然倒れ、意識不明-くも膜下出血-手術を経て、やがて幸運にも意識も戻り、何とか身のまわりのことができるようになりましたが、心身全く不調、うつ症状も加わり、不眠にも悩まされ、入院、通院、薬、薬の日々でした。 そんな時ヨガに出会いました。その魅力にとりつかれ、知らず知らずのうちに生まれ変っている自分、気持ちよく生き直している自分に気づきました。医学の力で一命をとりとめたことは確かですが、当時の自分はもう一つ大切な「何か」を忘れていたのです。その「何か」をヨガが与えてくれたのです。 さまざまな動きからくる体のすみずみまでの心地良さ、以前には経験もしなかった最高の心の安らぎを得られるようになったことなど、思いもよらないことの連続です。ヨガの奥行きの深さが少しづつわかってきましたが、まだ入口に立ったばかりです。こちらの姿勢一つで今後の人生の中で益々大切な「何か」となって自分に色々な面で生きる喜びを生み出してくれるものを確信しています。 一人で家の中で試みるのも楽しみですが、場所、施設など環境に恵まれた学園で講師のすばらしい御指導のもと、仲間たちと実習する時、これは常に新鮮、格別な世界です。 新しい自分を発見でき、生き直しのできたことに感謝、感謝です。
インナームーブ62号より
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