高崎中央学園 学園長 大和田洋子

伝える喜び

昨年10月、高崎中央学園をスタートさせました大和田洋子と申します。東京で美容の仕事に携わっていた私は、仕事からの肩こりを解消したいと思い、子育てがひと段落した30代後半になって、高崎で教室支部長をしていた母に荻窪学園の山本先生を紹介され、ヨガを始めました。当時を思い出すと、山本先生の発する声には日々の仕事の疲れが癒され、体の固かった私を丁寧にご指導していただいたり、大変感謝しております。 実家に帰省した折には母の教室に参加する機会もあり、母は生徒の皆さんに「ヨガは人間まるごと救うもの」と指導していましたが、その頃の私はまだ初心者のため、母の言葉の意味を理解できずにいました。その後父が倒れ、母も過労から入院となったため、私は実家の仕事を手伝いながら、母のヨガ教室で助手を経てトレーナーになりました。そして、トレーナーとしての活動を始めた矢先、今度は私自身に病気が見つかり、2011年3月、日本が大震災で大変な時期に手術を受けたのです。心身共にストレスを抱えておりましたが、リハビリもかねてヨガを続けてきた結果、癒され、こうして学園長として新たなスタートを切ることができたと思っています。 ヨガを学んでいたおかげで、病気やその他辛いことにも向き合い、受け止め、健康や人との繋がりに感謝する心に気付くことができたのです。そして母が言っていた「ヨガは人間まるごと救うもの」という言葉が、創始者から母に、母から私に伝わり、その意味が少し分かりかけたように感じます。大好きなヨガができる喜び、ヨガの教えを生徒の皆さんに伝承していくことが学園長である私の役割であり、それに向けて努力して参ります。 感謝合掌

インナームーブ185号より