ヨガ愛好会・三原公民館 前田清子

ヨガ—それは私にとって神秘的世界でした。それがこの地に引越して来て、歩いて1分の所にヨガ教室があったのです。早速入会。10年たちました。忙しいことを口実に自分の体を顧みず過ごして来たけれど週に1回でも自分の心と体に向合うことをしようと思ったのです。井上先生のやさしい指導と仲間とのオシャベリは教えられることも多く、私のストレス解消になります。落語に「あくび指南」と云う噺があります。町内に「あくび指南所」があり、あくびの仕方を教わると云う一寸のどかなとぼけた噺です。春夏秋冬のあくびの仕方を教わるのですがうまくできません。一緒について来た男があまりのたいくつさと、ばかばかしさに大あくびをする。そこで師匠は「お連れ様お見事」と云うオチがついているのです。私はハタと思い当たりました。ヨガは「息の仕方の指南所」だと思う様になりました。呼吸なんていつもしている様でも、本当の息はしていないのではないか?先生の優しい天女の様な声で「大きく吸って、止めて〜」と、たまに夢心地になりながら至福の時を過ごしているのであります。そしておまけは、ヨガから帰るとチョッピリ美人になった様な気がするのです。

インナームーブ107号より