宇都宮東学園 学園長 長嶋浩子

心の乱れが呼吸を乱し、やがて身体の病気につながるーー15年前、3人の息子の子育てでヘロヘロの状態の私。いつものように学校の上履きとドロンコ靴を計6足洗い終え、いざ立ち上がろうとしたら腰に激痛!!壁を伝いながらやっとの思いで家の中へ…。それからはこの腰を何とかしたい一心で良いと言われるものは何でもチャレンジしてみました。が、どれもいま一つ。  ヨガ教室に入って6ヶ月経った頃、「そう言えばこの頃“魔の靴洗い”の後、すっと立てるけれど、これってヨガのおかげかも…」人は苦痛に対しては即、反応し大騒ぎしても痛みから解放されると良くなったことさえ気付かなくなってしまうようです。  義母の介護に疲れ、もうダメッ!とめげそうになった時、教室で皆さんとヨガをやっているうちにいつの間にか心と身体のパワーが充電されて、週末には、また新たな気持ちで義母に会いに行けたのです。私にとってまさに“心のヨガ”の8年間でした。  最近はマタニティクラスや子育てサポートクラスで若いママたちに接する機会が多くなりました。かつての自分自身と重ねつつ「腹式呼吸で不安も悩みも一緒に吐き出してしまいましょう」と声かけをしています。  これからも「やさしさと明るさと温かさと、今を大事にする気持ち」を忘れずにヨガを続けていきたいと思っています。 感謝合掌

インナームーブ94号より