長野美和学園 学園長 池上みな子

当時の私は、誰もが気遣う程の弱々しい身体で薬づけの毎日でした。そんな毎日から抜け出そうと、岩佐先生の教室に通い始めたのがヨガとの出会いです。当時奈良県生駒に在りましたヨガサナトリウムにて療養させて頂き初代会長より百会に温灸をして頂いた感覚は今も忘れません。それが25年前でした。そして今、遅からず早からず学園長の立場を頂き、指導する側に立たせて頂いております。ヨガを通して自分の「身体」に気づき、「心」を大切にし一歩前へ踏み出した時、そこには大きな喜び、楽しさがある。身体がよろこぶヨガ、互いの出会いをよろこび、皆がそこに集う場は大きなエネルギーのかたまりとなります。親子、夫婦、友達同士…など、次第に広がりつつあるメディカルヨガ。自分の身体に変化が現れてくると、その良さを周りに伝えてくれる、そして互いに又一歩。一歩は、果てしなく続く…そう願っています。 又、地域での介護支援教室にヨガをとりいれてくれたことは、大きな進歩と喜んでいます。介護している方の健康づくり、そして自分の健康は自分で守ろう!と言う方々が集まり、和やかなヨガのひとときを過ごしています。たまにエプロンしたまま野良着のままでくるオバサン。それも又いいかなと思う今日この頃です。

インナームーブ84号より